えふいずびーの無職生活

無職になりました。

悟りに至るまで・2

つづき。

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その夜は、天神の東横インで、無駄に疲れた状態でひたすら楽しくない考え事をしていた。無益な時間だった。
いかんいかんせっかく旅行なんだから、えーと、良いものを食べに行くとかそういうのどうかな…と、無理やり思考の方向転換を図るべく博多駅まで歩いたりもした。私はそもそも旅先での食事に全く興味がなく、従って行く店のあてもなかったので、結局むかし通っていた普通のとんこつラーメン屋さんで食事をし、駅ビルのしまむらで仕事用のスーツのインナーを買い、疲れ切った脚を引きずりながらまた天神まで戻った。



なんでこんな状況でまで仕事用のスーツのインナーなんか買ってるんだろうなーという疑問がよぎったけれど、
しまむらは、安いから、別にいいんだ。
と思った。そう思わないとやってられなかった。


翌日は台風の接近による大雨で、更に行くあてがなくなってしまった。
天神コアの地下にあるカフェで高いお茶を飲みながら、楽しいのに虚しくて虚しくて仕方なかった。仕事休みで大好きな街にいて昼間からお茶とかできて、身体のほうは本当に解き放たれているのに、頭の中はなんでこんなに不自由なんだろう。なんでこんなに嫌な気持ちで一杯なんだろう。


そのカフェで、私はこんな連投ツイートをしている。

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ここで言っている飲酒運転撲滅ポスターというのは、ちょっと言葉では説明したくないし写真も撮りたくなくて撮っていないから分かってもらえないかもしれない。それはこの問題の本質じゃないから、読者の方におかれましては、適当に、なんか心にくる系の啓発ポスターを想像しといてください。


大好きな街で雰囲気のいいカフェで昼間からおいしいお茶を飲みながら、ここまで「私はまだ大丈夫、まだ大丈夫、まだ大丈夫」と自分に言い聞かせなければならなかったなんて、なんか、すごく、惨め。もちろんこの時には自分がどれほど惨めなのか自覚はしていなかったけれど。


つづく。