えふいずびーの無職生活

無職になりました。

悟りに至るまで・3

つづき。


結局、私は福岡に勝手に答えを求めていたんだろう。ここにくれば何かが悟れると。確かに今まではそうだった。でも、既に、そういう段階は通り越していたようだった。


そのあとも、暇な私はひたすら「何かが悟れそうなこと」をやって回った。台風が接近しているさなかに柳川で川下りをしたことなど、面白くはあったが、別に何も悟れはしなかった。


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すごく濡れました。


最後に、とある書店で「ハイキュー!!」の新刊を買ってから博多駅に戻り、関西に帰った。その書店は15年前に浪人生だった私がテニプリの新刊を買ったお店で、隔世の感ありというか、なにか、そこから悟れることが色々ありそうな感じであったが、いくら深く考えても「木兎さんも夜久さんもかっけえなー」が思いつくことの全てだった。


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木兎さんは本当にかっこいいですな。


関西に帰ってからは、荷解きをしたり柳川で濡れまくった服や靴のケアをしたり、明日のためにお米を研いだり、また朝がきたり、ぐるぐるぐるぐる、続く日常に引き戻された。あーなんかこれはこれで心地いいもんだなーこういうのが続くのが人生なんかなー、と、そう結論づけることができた。良かった良かった。


そのひと月半後、私はぶっ倒れた。


つづく。